ある日封筒を拾ってしまったばっかりに知らない学校へ入学させられそうになっている件について

ある日、あなたは道端で1通の封筒を拾った。

封筒の表を確認してみると、およそ郵便物とは思えない派手な印刷がしてある。
これは一体…?

不思議に思いながら封筒を見ているうち、あなたは自分の意識が少しずつ遠退いていくのを感じる。
このままではまずいと思うものの、抗う術なく意識は闇に呑まれていくのだった…。

出会い

あなたは気が付くと、見知らぬ場所に居た。

周りには建物がいくつかあり、その外観からすると、どうやらここは学校か何かのようだ。
なぜ自分がここに居るのか、どうやって来たのか…思い出すことができない。

状況を確認しようと辺りを見回していると、ひとりの女性がいることに気付く。
彼女もこちらに気付いたようで、こちらへ近付いてきて話しかけてきた。

あら、こんにちは。
あなたは、謎乃学園の生徒さん…には見えないけど、こんな夏休みにどうしたの?

…えっ、私こそ誰かって?
私は、この謎乃学園の購買部のお姉さんよ。

謎乃学園 購買部

お姉さんって言ったらお姉さんなんだからね。

今は夏休みで、生徒さんたちは誰もいないんだけど…。
商品の様子を見に、ときどき学園に来ているの。

 

…あら、謎乃学園のこともよく知らないのね。
「この学園を卒業した者に解けない謎はない」なんて言われているけど、普通の人には場所すらわからない、その名の通り謎に包まれた学園なのよ。

詳しくはこの学園案内を見ると良いんじゃないかしら。

封筒の中身

ところで…あなたが持っているその封筒、もしかして謎解きかしら?

購買部のお姉さんにそう言われて手元に目をやると、ここに来る前に拾った派手な封筒はまだそこにあった。

非日常屋のアナログなゲームの会28

まるでイベントのポスターのような印刷だ

封筒に描かれたこれは…何かのイベントのお知らせみたいね。
でもこの派手な装飾、きっと謎解きに違いないわ。

そして、生徒でないにもかかわらずここに来られたあなた…きっと謎を解く素質がある、ってことよね!

それなら一緒に、この封筒の謎を解き明かしましょう。いいわよね?

こちらの返事を聞く間もなく、彼女はあなたの手から封筒を奪い取り開く。
中からは何枚かの紙切れが出てきた。

何か紙が入っているわね…やはり謎解きなのかしら。
1枚ずつ確認していきましょう。

 

非日常屋のアナログなゲームの会28 当日の様子

1枚目:和装の人たちが遊んでいる様子が写っている

この写真は、さっきのイベントの様子を写したものってことみたいね。
見たことないゲームで遊んでいるけれど、オリジナルのゲームだったりするのかしら。
なんだか楽しそうなイベントね。

 


非日常屋のアナログなゲームの会28 当日の様子

2枚目:失敗した後のかたぬきが写っている

あら、かたぬきなんて懐かしいな…今じゃ屋台でもなかなか見かけないものね。
こんな遊びも用意されていたのねー。

 

非日常屋のアナログなゲームの会28 当日の様子

3枚目:テーブルで遊んでいるようだが、ぼけた写真だ

この写真は…なんだか全体がぼかされているわね。
きっと雰囲気は伝えたいけど、見せられないような情報も載っていたってことだわ。

 

最後の紙は、文字だけが書いてあるみたいね。なになに…?

ご参加&ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!

…ですって。

 

つまりこれは…ただのイベントレポートだったのね。

郵便物には見えなかったから、てっきり謎が入っているのかと思ったわー。
なんだか巻き込んじゃってごめんなさいね。

学園への誘い

でも…普通の人なら来ることもできないこの学園に居るっていうことは、あなたに謎解きの素質があることに違いはないと思うのよね。

 

それなら、もうすぐこの学園の入学試験があるんだけど、受けてみるのはどうかしら?

どんな感じで試験が行われてたかは、これを見れば確認できるわ。

謎乃学園 入学試験

ここに過去の試験の概要が載っているらしい

試験は来月の9月28日(土)よ。
出願はもう受け付けているから、スケジュールを調整したら、青い鳥だったもの緑の吹き出しで連絡するのよ。

ぜひ試験を受けに来て、あなたの実力を試してほしいわ。

 

それじゃ、私は試験会場で待ってるからね。

彼女はそういうと、鼻歌を歌いながら楽しそうに立ち去ってしまった。

ひとり残されたあなたは、仕方なくもらった入学試験の資料に目を向ける。
どうやら試験の内容は当日まで秘密らしく、過去に受けた人でも参加できるようになっているらしい。

もらった資料に目を通していると、ここへ来た時と同じように段々と気が遠くなるのを感じる。
これで元の場所に戻れるのではないか、あなたはそう考えながらそのまま自分の意識を手放したのだった…。

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